
ケーキのご依頼をいただきました。
お子さんの喜ぶ
チョコレートケーキということで作ったのが、
チョコレートのホイップクリームたっぷりの
ロールケーキ。
チョコレートのクレーム・シャンティは、生クリームと
チョコレートを
直接合わせるため、
チョコレートの温度や混ぜるタイミングに気を付けないと、
あっという間にブツブツになってしまいます。
メレンゲやパータ・ボンブなど、卵を使ったひと手間掛かる
ムースの方が、実は失敗しにくいのです。
クレーム・シャンティ・ショコラの作り方にもいくつかあり、
以前は確か、溶かした
チョコレートに直接立てた生クリームを加える方法が
多かったような気がするのですが、これは本当に難易度が高く、私などがやると
絶対失敗します。
最近よく見かけるのは、ガナッシュを作って一晩寝かせた後、
しっかり泡立てる方法です。
レシピを見ると、この手法で作られているパティシェが多いですね。
私の場合、チョコレートと生クリームの比率によって作り方を
変えていますが、今回は、まず生クリームの一部で濃いガナッシュを作り、
それを残りの生クリームと合わせる方法をとっています。
ガナッシュの温度が低いと失敗するので、手ごわいクリームです。
チョコレートの代わりに、ココアパウダーで作ると失敗しにくいのですが、
やはりチョコレートを使った方が美味しいと思います。
チョコレートと生クリームが上手く乳化したクリームはツヤツヤで
口溶けもなめらか。

思わずすくってなめたくなります。
できたクリームの約半分をスポンジで巻き込み、

上からさらに片目口金で一本ずつ絞り出します。

このとき使うのが、

マトファーの20mmの片目口金。(紅茶のクッキーには28mmを使用しました)

そしてもう一つは、アテコ社の回転台です。
アテコの回転台は、藤野先生の教室で実物を見て気に入ったので、探して購入。
丸いケーキだけでなく、今日のような細長いケーキにデコレーション
するときにも欠かせません。
真鍮でできているため大変重いのですが、だからこその安定感!
プラスチック製のようにグラグラ、カタカタしません。
十数年の間にいろいろな
道具と出合い、使ってきましたが、
やはりいい
道具、どうしても欲しくて手に入れた
道具は、
ずっと使い続けています。
反対に、妥協して選んだものや、よく考えずに買ったものは、
不思議と手離される運命を辿ります(笑)
それがわかっていながら、「これ良さそう!」と思うと、
使ってみたい気持ちが抑えられなくなってしまいます。

ランキングに参加中です♪