カヌレ

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カヌレを初めて食べたのは、15年ほど前。
目白のパパダニエルのカヌレでした。
日本でのカヌレブームの火付け役とも言われていますね。

見た目のインパクトの強さと言ったら、ありませんでしたが、
食べてみると意外に素朴。
ういろうみたいな食感だな、と思った程度で、
それほどの感激はなかった、というのが正直なところです。

それから数年後、カヌレブームが始まり、当時通っていた
お菓子教室でも随分習いました。

「身近な材料を使って、混ぜるだけ」なのにもかかわらず、
実はとっても奥の深い、難しいお菓子だということに
気付いたのは、自分で作るようになってからのことです。

先日、友人の家で、ブルティガラのカヌレをご馳走になって以来、
また食べたくなっていたところへ、丁度カヌレのご依頼をいただきました。

最後に作ったのはいつだったか思い出せないほどで、
やっと見つけたレシピノートの日付は、2008年の10月でした。

実に、3年以上もカヌレを作っていないことになります。
オーブンも変わっているし、カヌレのあの気難しさを思うと、
注文をお受けして良かったのかどうか、心配になってきました。

すべての工程で手が抜けないのがカヌレ。

材料の混ぜ方、温度、寝かせる時間、型にバターを塗るときの注意点、
焼き時間、焼き温度の調整・・・
数え上げたらきりがありません。
そして、それらをすべて丁寧にこなせたとき、あのつやのある焼き色が
現れます。

幸い、ノートには注意事項がびっしりと書き込んであったので、
それを頼りに作ってみたところ、つややかな焼き色が現れ、
ホッとしました。

本来は、銅製の専用の型に蜜蝋を塗って生地を流し込みますが、
私はフッ素樹脂加工の型に、バターを塗って使っています。
家庭ならこれで充分色つやよく仕上がります。

この作業が面倒で、一時、シリコン製のカヌレ型を使っていた時期も
ありますが、型抜きした時の形が微妙にカヌレらしくなく、
シリコンとは言え、砂糖たっぷりの生地を長時間焼くせいか、
ダメージが大きくて焼け焦げだらけになってしまいました。

それで、もとのフッ素樹脂に戻しました。

3年も作っていない位ですから、焼き立てのカヌレを味わえる機会は
めったにありません。
そこで今日は思う存分味わうことに。

焼き立てをほおばると、表面はカリッ、中はムチッ!という
カヌレ独特の食感が蘇ります。

そして、熱々カヌレの中心には、まだ少しとろりとした部分が
残っていて、こんなに食感が楽しいお菓子は他にあんまりないな~と
改めて思いました。

作っていると、恐ろしく砂糖を使うので、食べるのを躊躇してしまいそうに
なりますが、やめられません!

ただ、続けて作るには、精神的にエネルギーがないと無理。
これで丁度いいのかもしれません。

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